「保田から根本海岸」
2002年7月27日
土曜の晩、きょなん道の駅に12時到着。
1時間ほど晩酌タイム。1時就寝。
海宝さんは、野外にてパイプベッドに寝袋スタイル。
畑尾君は、車の前でテント泊。
島田は車中泊。
姿は変われど皆汗びっしょりで寝付けず。
夜明け前に起床。
すると、寝る前には無かった山本Bさん。大貫君。大竹君とメンバーたちの車。
みな、深夜1時過ぎに集合とは豪い!
まずは、大竹君と共に車を出艇場所の保田へ移動。
艇を降ろして今度は、多々良へ移動。
多々良の浜は、夏本番ガチンコ勝負の難民村。しかし、いっも御世話になるキャンプ場管理人の斉藤さんのお陰ですんなり駐車。
毎回快く歓迎されて嬉しいの一言。
帰りは、海宝、島田組は大竹君のステージアで保田へ回送して頂く。
保田の海岸へ戻ると、山本Bさん。畑尾君、谷さんも出艇準備を終えていた。
そこへ、井本さんからの電話。「5時半から保田中央海岸にいるんだけど」
畑尾君。海の家を挟んだ隣の北側の浜います。
そうなんです。前回の到着場所より少し戻ったところから今回は出艇準備していたのですから間違っても仕方ありません。
井本さん、失礼いたしました。
6時半。全員揃ったところで先を急ぐドラゴン艇のみ一足先に出艇。
体調不良の大貫君は車で多々良に先回りするとのこと。
大貫君。この1月で激痩せの5キロ減と力なくポッり。来週の花火大会までには元気になってネ。
まずは浮島を目指してパドリング。
気温は高くないが曇が低い分湿気が高く漕ぐとすぐに汗が噴出す。
しかし、毎回感じる事だがべた凪の海でも最初の数10分は腰が落ち着かず冷や汗も掻く。
浮島脇の暗礁では、小さな小船に(本当に小さいよ。海宝さんならコンパネ三枚で作れると思う。島田はネコの箱舟と命名)
箱船には年老いた漁師が年季の入った手ばね竿で根魚を狙っていた。
岩井袋の八ッ磯から南無谷崎を直線的に漕ぐ。
しかし、朝飯を食べてすぐに漕ぎ出したので下半身が落ち着かない。
そこで南無谷の手前の小浜に上がり用を足す。
そこはおびただしい海草が打ち寄せられた浜でいかにも便意には最適スルリと出る浜でありました。
下半身も落ち着きを戻し一気に多々良へ。
しかし、いっもはアウトから波に乗り多々良へ入るのですが今回はうねりなし。
大汗掻き掻き多々良へ上陸。
水場の脇で寝る大貫君を温かい目で見守り、冷たいシャワーを浴びる。
8時半。シャキッとしたところで、新たに館山湾横断へと漕ぎ出す。
館山湾は大房岬から洲崎まで南西に直線で9キロ。
湾に入るとゴミの浮遊と遊漁船が目に付く。霞む洲崎、波高は1メートルほどとノッタリして昨夜の睡眠不足が拍車をかけ睡魔が
加速度的に迫ってくる。水を頭から被り睡魔と闘う。
湾中央に差し掛かる湾奥の北条海岸まで9キロ。有視界で漕げるのは有難い。
館山港には大型の貨物船の姿も見える。
1時間ほどで休暇村館山の建物や西海海水浴場の人ごみも見えて来た。
いっもは、この辺りからイルカ見物に出艇していたところだ。
10時。洲崎灯台の袂の小さな入り江に上陸休憩。
ビールとおにぎりでエネルギー補給。
岩場に上がりこれから先に見える状況を把握する。
やはりこれから先は外房、今までとは違い白波を幾ッも立てて我々を待ち構えていた。
10時15分。潮が引き艇を押し出し岩場から乗り出し洲崎を後にする。
岩礁地帯のため大きくなブーマーが幾箇所にも白い泡を立ていたので沖だしして漕ぐ。
しかし、山本さんのメールで黒潮に乗ってハワイが頭をカスメ思い切って沖だしが出来ない。
何とか、ブーマーの後ろ後ろにと回り込み進む。しかしそのブーマーの美しさはサーフィン映画でしか見たことがないクリームソーダで巨大な波のオブジェをつくったようである。波乗り職人の大竹君今度案内しますよ!
そして、15分後。ビルのようなウネリがやって来た。
山本さんの言っていた5メートル級のウネリである。また、それも三連発。恐怖に負けず直角に漕ぎあがる。
さすがに泣く子も黙る「千葉のケープホーン」 ネェ山本さんこう呼ぶよね?!
度重なる三連発に負けず岩礁地帯を抜け出し平砂浦に出る。
ここまで来ると波長が長く大きなうねりで恐怖心は消えうせて行ったが今度は単調な海岸線で面白みは半減。
すると、目の前に大きなブイ、小さなブイと長きに渡る巨大な数珠。大謀網だぁ。浜にも沖にも逃げられず網の手薄いところ?!を横切る。
腹も極限的に空いて来て布良のもっこりした灯台も大福に見えてきた。
11時45分。反町と広末涼子のドラマ「ビーチボーイズ」の舞台となった布良の海岸へ。
サーファーと岩礁を避けて何とか無事沈せず上陸。
草原に腰を下ろし、サポート部隊の大竹隊員に電話を入れ冷たい飲み物の補給を頼む。
その間に、おにぎりを食べようとするが喉を通らず、エネルギー補給用のゼリーで腹を満たす。
数十分後。役目を果たして大竹隊員到着。冷えたお茶の上手かったこと。
「好いお手前でした」
大竹君に野島崎灯台先のパチンコ屋やホテルが並ぶ小さな海岸で待つように告げ分かれる。
1時間ほどお昼休みをとり再び、サーファーの待つ海に出る。
1時。白浜フラワーパークの岬を交わし確かな力強い太平洋を肌で感じる。
今度、カラフルなテント村が見えてきた根本キャンプ場だ。
すると、腹を見せて近づくシャチがいる。海宝さんにシャチ!シャチ!というが見つけられない。
何処何処、千と沙知代の金隠しで有名になったシャチー。それは、サッチー。
そこに、オルカというがまだ解らない。シャチまですぐそこにいたのにと・・・うなだれる島田。
海水浴場より流れてきた浮き袋のシャチと解り海宝さん。いっもに増して高笑い!ライフガードもビックリ?!
このシャチの末をシャチ多かれと祈る二人であった。
しかし、その高笑いの先に待っていた物は、突然、吹き出した南東の風。
キャンプ場の先の岩礁を越え高波が飛沫を飛ばす。
海宝さんの制止を振り切り、ラダーを沖に向け高波にチャレンジ。波しぶきの中で野島崎の灯台や白浜のホテル郡を確認する。
あともう少しなのにな〜ぁ!
1時半。結果、根本キャンプ場に非難上陸。残念ながら予定していた野島崎には5キロ手前でした。
キャンプ場のアナウンスも遊泳注意に変わり沖には絶対に出ないようにと再三のアナウンスが流れる。
ぐったりと力抜け、腑抜け状態で野島崎で待つ大竹君に引き返すよう電話を入れる。
彼が戻ってくる間に艇を道路際に移動しょうとするが力が入らず小物のみ移動。
冷えたビールを大竹君から受け取りまずは、無事、外房への乾杯!
2時。ゆっくり、もたもた、撤収。長いドラゴン艇を大竹君のステージアに乗せる。異常に後ろが出っ張るがバランスは良い。
大竹君付き合ってくれてほんとうにありがとうございました。
その後、海宝さんのいびきをBGMに多々良に戻る。
多々良に戻るとベストポジションのファイヤーサークルのところに陣取るサポート本隊。
早速、大貫君より冷えたスイカの差し入れ。喉越しの良さとスイカの甘さが疲れた体に沁み入りました。
お疲れの大貫君、昼食にソーメンを作りサポート本体にサービスとのこと。姑息な奴ばかりの世間に身を削りローソクのようにともし火を与える仏のような貫さんでありました。なむ〜っ!? 一刻も早く貫さんの体を直してください。キリストさま。
その後、大房の裏側に行って戻ってきた山本Bさん、谷君を交えて今日の結果報告。
一足先に帰った井本さんに続き、大貫君も家路に着く。
5時。明日も休暇を取った山本Bさんを残しこちらも解散。
木更津北ICまで裏道で順調と思いきや京葉道路は大渋滞の19キロ。
市原サービスエリアにて夕食。
海宝さんは、近所に住む谷君へ頼み道具を谷君の車に移動。
こちらは、畑尾君と共に仮眠をとる作戦に変更。
9時半。畑尾君に起こされ運転再開。
しかし、この先渋滞の看板に嫌気をさして途中下車。高速の側道にあるスーパー銭湯「わかばの湯」にて疲れを癒し、渋滞知らずに11時帰宅。
長い一日を終えました。
みなさま、ほんとうお疲れさまでした。
矢木沢倶楽部 大きな御世話係り 三遊艇呑鬼島田
Last update 04/01/26
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