「尺取りレポート 利根川溯上第二弾」
2006年6月11日(日)雨 佐原〜長豊橋(約21キロ)
 

7時半、島田の車で海宝さんと共に浦安の北さん宅を出る。
9時。尺取出艇地の佐原緑地公園から程近い佐原の居酒屋「創作料理 夢家」にて祝宴。
店は若者で賑わっていた。丁度、三人分のカウンターのみ空席。目の前のカウンターに並ぶ珍しい焼酎を前にして酒談義。何故か?!異様に盛り上がりながら美味い料理にも箸が進む。(当方だけはウーロン茶で我慢)
10時過ぎ店を出て河川敷の出艇場所横に車を移動。居酒屋で飲めなかった当方のために北さん、海宝さんが酒を進めてくれる。ここで勢いの付いた当方達はまた近くの居酒屋に出撃!
佐原の祭りを前にした地元青年達と大いに盛り上がり、すっかり出来上がり車へと戻る!ここが、真の酔郷地帯と後で知る?!
翌朝9時。野球に興じる子供達の声で起きる。ギシギシと体中が痛い!背中がパンパンでロボット動き!
北さんは助手席、海宝さんは簡易ベッドをリアのドアの下へ置きみな着の身着のまま。 自分だけ車のベッドで爆睡。しかし持参した寝袋は誰一人使っていない?!しかし、元気を取り戻すために北さんの奥さんのエリちゃん作ってくれた鮭のおにぎりを無理やり頬張る。水を飲む飲む!
9時半。小雨が振る中、北さんに見送られながら出艇。(こんなに気が重い出艇は初めて)ここ佐原は完全な日本地図を50歳を過ぎてから全国行脚しながら作った「伊能忠敬」生誕の地。こちらも同じような歳、負けてはいられない!
相棒の海宝さんは倶楽部の発明家とも呼ばれる平賀源内?!2人艇ならお互いをカバーしながら漕げる不思議な力を与えてくれる?!源内とバカ話をしつつ国道51号の橋を過ぎると少し体が温まってくる。また、今日は上流の矢木沢ダムに他のメンバー達がツーリング、みんな頑張って漕いでいるはずだ。
上流の仲間の声援とオオヨシキリとウグイスの鳴き声に励まされながらひたすら3本先の長豊橋を目指す。時より凄いスピードでバスボートが行き交う。(あんなに早く漕げたらと?!)しかし、雨はシトシト振るが風は追い風、倶楽部のみんなの声援のように小さな波が後押ししてくれる。遠くにこんもりとした神崎神社のご神木のナンジャモンジャの大木が見えてくる。
11時。10キロ漕いだ神崎大橋で一休み。赤い鳥居の神崎神社を横に見てこの先の安全を祈る。神頼みが効いたのか追い風はその後も続き常総大橋過ぎ、川遊びの子供達に挨拶を交わし川ガキから元気を貰う。その先、時たま異常に浅くなるのか音を立てて水面が瀬戸内の潮流のようにざわつく!(雑誌でしか見たことはないが?)昔、この辺りに金江津⇔滑川の渡しがあったところ。人や自転車、バイクは勿論、車まで載せられる大きな渡しでした。また、このあたりから河川敷に放牧された牛達の視線を気にしながら漕ぐ。のんびり草を食む牛からすると「大変ね!」という目でこちら見ている様子?
1時。要約最後の長豊橋が見えてくる。しかし、ここから雨が一段と強くなりお互いに声をかけ励ましあうが一向にスピードが上がらない。だが、ジワジワと赤い橋が大きくなってくる。
1時半。予定通りに北さんが待つ長豊橋下へ到着。だが苔むした護岸から艇を上げるのがこれまた一苦労。北さんにバウのロープ引っ張ってもらい恐々ツルツルの護岸から脱出。
2時。無事カートップ終了。程近い成田の「大和の湯」へ向かう。
昼飯はみな二日酔いのため食えない状態?!(北さんは待っている間、河川敷で吐いていたらしい!)途中のコンビにで一同胃薬とスタミナドリンクを飲む!30分ほどで田んぼの中の温泉到着。800円を払い茶色の温泉へドボン。富士の湯と銘打たれた露天風呂からは生憎富士山は見えないが田んぼ越しに印旛沼が見える。ジェットバスで痛い背中を労わる。風呂から上がっても温まりすぎたのか?汗ダラダラ!アルコールのカスかも?!ワイパーと連動して汗を拭き拭き成田IC.から高速へ。後部座席の海宝さんはいびきをかいて爆睡!
5時。サポート班の北さん宅に到着。北さんにお疲れさんと言うと北さん今回は「胃が疲れた」との返事!
何とか予定通り21キロ溯上いたしました。北さん海宝さん本当にお疲れ様でした。
今度から前夜祭はほどほどにしましょう?!(お前が言うなよと言われそう!)すみません、二日酔いでカメラも忘れる始末でした!
文.島田 真


 

 
 
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